公益社団法人 尾道法人会 広報No.138

公益社団法人 尾道法人会 広報No.138(page 10/14)[公益社団法人 尾道法人会 広報No.138]

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(田大造)な礼拝方法の一つとされ、絶対的な帰依を表すものだそうです。世の中がどんなに変わっても、精神的に何一つ変化がないままの仏教徒を目の当たりにした衝撃は忘れられない記憶となり、その後のご自身の生き方....

(田大造)な礼拝方法の一つとされ、絶対的な帰依を表すものだそうです。世の中がどんなに変わっても、精神的に何一つ変化がないままの仏教徒を目の当たりにした衝撃は忘れられない記憶となり、その後のご自身の生き方にも大きな影響を与えたそうです。「チベット」から「尾道・浄土寺」へ尾道で命を授かった自分がこの土地で何ができるのかを考えるようになり、尾道に帰り、現実問題として浄土寺の法灯を如何に後世に継承すべきかを考えるようになっていきます。日々の生活の中でも威儀を正し、ご本尊に対して給仕の毎日を続けながら、住職として経典を自分なりに会得して、自分の言葉で法話ができるようになっていったそうです。自分と他人を区別することなく、「自利」と「利他」が両立しイクオールのものであること、他を思う心すなわち愛情が、慈悲の心につながるよう修行することが大切であると説かれています。浄土寺に所蔵する文化財を護持することも大きな使命と考えておられますが、守るだけでなく活用すべきとの考えから、お茶会や薪能などの文化的行事を積極的に行い、地元の文化的活動の向上に役立てて欲しいと願っておられます。尾道の文化面また精神的なリーダーとして、仏教界だけでなく市民全体の将来を考え、導いて行かれることを願います。社長に聞く「五体投地」の心を胸にVol.122浄土寺住職小林暢善さん10今回は尾道三山の一つであり、皆さんにも大変に馴染みのある浄土寺住職の小林暢善さんを訪ねました。聖徳太子によって開かれたと伝えられ、すでに鎌倉時代の文献には浄土寺の名前が出てくるそうです。正式に言うと浄土寺は、真言宗泉涌寺派大本山の寺院となるそうです。現在91歳になられるご尊父の海暢さんが、平成4年から5年間管長を務められた本山の泉涌寺は、皇族の寺として御寺(みてら)と呼ばれるそうで、昨年7月に開催された海フェスタの際には、秋篠宮同妃両殿下が浄土寺にお成りになられました。暢善さんは昭和27年のお生まれで、慶応大学の文学部で東洋思想史を専攻されました。もともと関心のあった民俗学や歴史を通して宗教を見る勉強をされていたところ、大学で宗教社会学の宮家先生との出逢いに大きな影響を受けたそうです。この先生は宗教を学問としてとらえるだけでなく、生き方そのものが宗教の教えと一致した方だったそうです。その後大学にあった仏教青年会に所属し、座禅会に参加するようになり、宗派は違っていましたが、曹洞宗の酒井得元老師に大学2年の時に出逢い、自分の進むべき道が決まったそうです。二人の恩師による教えから、それまでは民俗学などを通じて仏教を外から見ていた自分が、仏教を生き方としてとらえ中から学ぶことを決意し、初めて学問と生き方が一致したことを自覚されたそうです。「高野山」から「チベット」へ大学卒業後は迷うことなく高野山に入り、専修学院で仏教の基本を学ばれました。多くの人は一年で山を降りていかれるそうですが、暢善さんはさらに高野山大学の大学院に進まれ密教学を専攻されます。ここでまた出逢いがあり、現在は高野山真言宗の管長を務める、松長有慶先生に師事することとなります。インド・チベットが専門の松長先生と共に大学院2年の時に、インド北西部のカシミール地方で小チベットと呼ばれ仏教の中心地として、また曼荼羅を始め仏教美術の宝庫として有名なラダックに日本からの初の本格的な調査隊として入り、点在する寺院を訪ね歴史や仏教美術を調査します。その後毎年調査に入り、滞在期間も最初は一か月から最後は三か月に及ぶ程、チベットの魅力に引き込まれていったそうです。そこには仏教の原点がそのまま残っており、平均標高が3000メートルという自然環境にもよるのでしょうが、修行方法も教えも全く変わらず仏教の本来の姿が継承されているそうです。この原点に触れられた衝撃は大きかったそうで、調査・研究にのめりこんでいきます。その後毎日新聞社との合同調査もあり、新聞を通して大々的に報道され、チベットが全国的に認知されてブームのようにもなった時期だそうです。写真集の出版や美術館での展示などが盛んに行われ、度重なる滞在の経験から、チベットについての解説や書評をかなり書いた思い出があるとのことです。仏教の原点が残る現地では、今も「五体投地」をしながら巡礼する風習が残っているそうです。TV等で見られた方も多いかと思いますが、五体投地とは五体すなわち両手・両ひざ・額を地面に投げ伏して仏や高僧などを礼拝することで、仏教において最も丁寧